頭を打った訳ではございません。
楓の木の話です!!とても珍しい木です。
80cmもの横幅の大木ですね。
テーブル?座卓?に使用します。
平らに削るのも一苦労
作業開始
堅い木・大きな板の為、題名の『木が狂う』恐れ有り
この場合は、木が〈反る)(捻じれる)事をさします。
木が暴れるなどとも言います。
生き物ですからね・・・
少しでも木の狂いを抑えるために、「吸付蟻桟」と呼ばれる桟木をテーブルの下端に打ち込みます。
この桟木、よく見ると下側が台形の形に作ってあります。この三角部分を「蟻」と言います。
もちろん打ち込まれる側の楓の板も台形の形に掘り込みます。
桟木は楓よりも堅い木、樫(カシノキ)を使用しました。
人目に触れる所ですから、「ネジやボルトで締め付けとけばいい」と言う考え方は、私はNGです。更にネジやボルトは木材のようにしなりがないため木にとってはストレスになりかねません。
木と木で目立つ事なく・さりげなく補強する。目立つ事なく・さりげなく技術を見せる。
『粋』です。
・・・ブログで発表してるので、さりげなくはないんですが
その辺りは勘弁。
打ち込んでみると
緩すぎず・きつ過ぎず、台形がピタリ。ほんとはチョットきつ過ぎて一苦労。
台形が斜めに組み上がっているために上下には外れません。
反ろうとする楓の板を樫の桟木が抑えてくれる役割になります。
出来上がったテーブルが・・・
・・・・・写真撮り忘れました
後日掲載します。
今日は『吸付蟻桟』
名前だけでも覚えて下さいね。
伝統工法なので現場で口ずさめば、通ぶれること間違いなし!!
以上、ためになる現場会話講座でした。
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